小説「魔法の宝箱」
とある女の子が大切にしている手紙を持っていました。
大切な友達の手紙です。
小さい頃に出会った友達よりも、会った事が無いのに親しい文通の手紙。
女の子はある日夢を見ていました。
女の子が大好きなテディベアを抱いて、
ベッドで寝ていました。
すると.......
女の子のベッドの横の窓から光が差し込みました。
女の子は光が眩しくて目を覚ましました。
夜遅い時間、周りは暗いのに、窓から光が眩し射し込んでいます。
「何かな?.......誰かいるの?.......」
女の子はおそるおそる窓に近づきました。
すると背格好が同じ位の男の子と、羽の生えた少し大人の女性が空に浮かんでいました。
「えっ.......あなた達は?.......一体?」
男の子が話しかけました。
「僕はほうき星。この子はようせい。僕はティアと呼んでるよ!」
女の子は不思議だし、意味が分からないし、何でこうなっているのかも分かりませんでした。
女の子がキョトンとした顔をしていると、男の子のほうき星が話しかけました。
「んー、君は何が起こったか分からないよね?不思議そうな顔をしている。」
するとようせいのティアが「つまらなそう!」と言わんばかりに女の子に言いました。
「あなたに渡しにきたのよ!
大切にしてるものをしまう宝箱をね!」
女の子は「もしかしたら.......」と心の中で考えました。
ほうき星が女の子にいいました。
「君に大切にしてる物をしまう魔法の宝箱を渡しにきたんだよ。君には大切にしてるに、無くしては困る物があるだろう?」
女の子はようせいティアが「ニッコリ」と笑いながら持っている、光輝く宝箱を見ました。
「これは?.......宝箱?.......」
ティアは少し「クスッ」笑いながら女の子に言いました。
「大切にしてる物をしまうといいわ、そしてこの宝箱はあなたの宝物にしたらいい。そう、あなたの大切な物をね。」
女の子は何だか申し訳なさそうに
「そんな宝箱なんて.......私には.......」
ほうき星が言いました
「大丈夫だよ、君には大切にしてる友達がいるだろ?
その友達の大切な物をしまうといい。」
そうほうき星が言うと、ようせいティアとほうき星は宝箱を女の子に渡して
光の中へ消えて行きました。
すると女の子はいつの間にかベッドの中でした。
「えっ.......私は.......」
女の子は「なんだ夢か.......」とため息をつくと手に夢の中でもらった宝箱を持っていたので、凄くびっくりしました。
「えっ.......あれは夢じゃなかったの?.......
宝箱.......」
女の子は大切にしている友達の手紙を思い出し、宝箱に友達の手紙を入れました。
そしてその夢の話を文通をしている友達に手紙で伝えました。
数日立ったある日です。
友達から手紙が届きました。
すると手紙に宝箱の事を知っているという内容でした。
手紙には鍵が一緒に入っていました。
1枚のメモと一緒に。
「僕の手紙を大切にしてね。ほうき星と妹ティアより。」
女の子はびっくりしました。
そう、文通をしている友達は、あの夢に出てきたほうき星だったのです。
そして友達の
妹はティアでした。
2人はこっそりと女の子に会いにきたのでした。
女の子は「ありがとう.......」と、手紙を宝箱に入れて、宝箱に鍵をかけました。
女の子はそれからもずっと宝箱に手紙を大切に入れています。
数年が経ちました 。
女の子はいつものようにベッドで寝ていました。
ベッドの横の窓から光が差し込み、
ほうき星とティアが女の子に会いにきたのでした。
女の子はびっくりしてベッドから飛び起きました。
「ほうき星君?.......ティア.......ちゃん?」
女の子は2人に話しかけました。
ほうき星とティアは女の子に「久しぶりだね〇〇ちゃん!」
と2人でニッコリと笑いながら再会しにきました。
ほうき星は、女の子の手を握り、不思議な光を放ちました。
「え、この光はな、何?.......」
ティアは女の子に「あなたを空の旅に連れていくわ」
クスクスと笑いながらティアはようせいの羽を広げて、
月の方へ飛んで行きました。
ほうき星は女の子に
「さぁ、おいで」
と言って
パァァァッ
と光に包まれました。
そしてびっくりする事に女の子の身体が宙に浮いていました。
「え、私、.......飛んでる?!」
ほうき星が女の子の手を握り、窓から女の子を連れ出して、2人で空を飛びました。
星が沢山光る満天の空に
街は小さな光がついたり消えたりして綺麗でした。
女の子は「夢.......なのかな.......凄い綺麗.......」
空から見る光る街を見渡していました。
ほうき星は女の子に笑顔を見せて
「いい景色でしょ?」
女の子はほうき星とティアと夜空を飛びながらうっとりしていました。
しばらく夜空を飛んでいるとほうき星が
「いけない、帰らなきゃ。」
女の子は「え?.......どうして?.......」
ほうき星は光を放ち、女の子は光に包まれました。
「え?.......あ、待って!」
女の子は光に包まれ、自分の部屋のベッドに戻っていました。
女の子は「ほうき星君.......ティアちゃん.......」
と少し泣きながら夜空を見ていました。
ベッドの横の机に手紙が置いてあり、
女の子は手紙を開けました。
「今度逢いに行くね、〇〇ちゃん。
ほうき星とティアより。」
女の子はただただ嬉しくて、泣いていました。
数日経って女の子は、ほうき星に手紙を書いていました。
すると「ピンポーン」
女の子の家のインターホンが鳴りました。
女の子は「え?誰だろ?」
と玄関の扉を開けました。
「やぁ、〇〇ちゃん。逢いにきたよ。」
そこにはほうき星とティアに似た2人が立っていました。
女の子は「ほうき星君?.......ティアちゃん?」
「ああ、そうだよ!」ほうき星は笑いながら言いました。
女の子は2人に抱きつきました。
その日の夜はみんなで満点の夜空に広がる星空に輝くほうき星の絵を描いていました。
それでほうき星が「宝箱に入れようか!」
女の子の宝箱にほうき星の絵を入れました。
魔法にかかったような体験をした女の子は
ほうき星とティアと一緒に夜空を見上げながら、笑っていました。
色んな話をしたり、時間はあっという間に過ぎて
女の子はベッドで寝ていました。
ほうき星とティアはもういませんでした。
女の子は楽しかった時間が過ぎて、
ほうき星とティアに「また逢いたい。」
と泣いていました。
泣き顔で机を見ると、2人からの手紙が置いてありました。
中身は.......
女の子だけの秘密です。
女の子は笑顔になり2人に手紙を書きました。
それから数日後女の子は電車に乗って出かけました。
電車を降りると、山の見える風景が広がっていました。
女の子がしばらく歩いていると
「〇〇ちゃん、だよね?」
女の子が振り向くとほうき星とティアがいました。
そう、女の子はほうき星達に逢いにきたのです。
ほうき星の家に着くと、
2人は自分の宝箱をそれぞれ持っていました。
ほうき星の宝箱には女の子からの手紙が
ティアの宝箱には、一緒に夜空を描いた色鉛筆が入っていました。
女の子は「私も!」
実は女の子も宝箱を持っていました。
女の子は3人で笑いながら話ました。
ほうき星とティアと笑いながら、話していました。
夜になって、ほうき星とティアが寝ている時に女の子はそっと毛布をかけました。
朝に女の子はほうき星とティアに手紙を書きました。
寝ているほうき星とティアに「ありがとう」と笑って家に帰りました。
女の子は宝箱をの事を日記に書きました。
日記のタイトルは「魔法の宝箱ね」と女の子は笑いながら書いていました。
あとがき
実際に僕は友達にもらった手紙やメモを宝箱の中に入れています。
その友達達からもらった手紙を元にお話を書きました。
まだまだな作品ですが、全ての方に「ありがとう」をこめます。
今日は幸福の日です。
良い事が1つでもあるといいですね( ◜௰◝ )
いつもお世話になっております皆様、友達、家族に「ありがとう」を込めまして.......感謝です。
絵描き家ジローより。
0コメント